検針・検品

アパレル製品の安全と品質を守る、徹底した検針・検品体制を構築 製造物責任法(PL法)に基づく安全確認と品質保証、
生産発注通りの仕上がりを確認し不良品の流通を防止します。

アパレル製品の物流管理において、検針と検品は消費者の安全と品質を守るための最後の砦となります。

検針とは、縫製工程で使用されたミシン針、まち針、縫い針などの金属片が製品内に残存していないかを専用機器で検査する作業です。工場では大量の製品を次々と縫製するため、作業中に針が折れることも少なくありません。

検針・検品

もし折れた針が製品に混入したまま出荷されれば、消費者が着用時に怪我をしたり、幼い子どもが誤飲したりする危険性があります。

アパレル物流における検針・検品の重要性

日本には製造物責任法(PL法)という法律があり、製品の欠陥で消費者が怪我をした場合、製造責任者が損害賠償を負うと定められています。針の混入が発覚すれば、同じロットで製造した商品すべてが回収対象となる可能性が高く、告知費用、回収費用、クレーム対応費用など、企業に甚大な損失をもたらします。さらに深刻なのは、ブランドの信頼性が著しく低下し、経営そのものが危機に陥るリスクです。

検針・検品

一方、検品は商品の品質や仕上がりを総合的に確認する作業を指し、検針はその一部として位置づけられます。検品では、縫製のほつれ、色の誤差、素材の破損、サイズの不一致など、多岐にわたる項目をチェックします。これらの問題を検品で発見しなければ、市場でのクレームにつながり、返品率の増加や顧客満足度の低下を招きます。

特に重要なのが、生産発注通りに製品が仕上がっているかを確認する検品です。仕様書に記載された寸法通りに各部が仕上がっているか、脇目の曲がりや斜行(縫い目が真っ直ぐか)、襟周りの生地の伸びなど、細かな寸法を測定します。

タグに記載されたサイズと実際の商品サイズが一致しているかも重要なチェックポイントです。ミシンの不具合や作業員のミスによって寸法に狂いが生じることもあり、寸法検査を怠ると「Sサイズなのにタグが違う」「袖丈が左右で異なる」といった不良品が流通してしまいます。

検針・検品

アパレル製品は直接肌に触れるものであり、消費者の安全性と快適性に直結します。そのため、品質に関する問題はブランドイメージを大きく損なう可能性があります。徹底した検針・検品は、不良品を未然に防ぎ、顧客からの信頼を得るための不可欠な工程です。

様々な検査項目に対応が可能

元々はメーカー側など上流工程で対応してきた、こうした検針や検品といった作業を物流会社に外注化するケースが増えており、当社グループでもこれまでに数多くの業務受託実績があります。

検針・検品

検針作業では、コンベア型検針機を導入しています。ベルトコンベア上に商品を載せ、検出部の下をくぐらせて針の残存を検査する仕組みで、上部と下部それぞれに検針部があるため、検査精度が高いのが特徴です。異常を検知すると自動的に出荷から弾かれる仕組みとなっており、未検針の商品が出荷されることを防ぎます。

検針機には永久磁石が用いられており、針に使用されている鉄のみに反応します。ボタンやファスナーなどの金属パーツには反応しにくい特性があるため、本当に問題のある製品のみを検知できます。

検品作業では、標準化されたチェックリストに基づき、確認すべき項目を網羅的にチェックします。具体的には、縫製のほつれ、サイズの一致、色の誤差、素材の状態、外観の汚れや破損など、アパレル検品における主要なポイントをすべて確認します。

チェックリストが標準化されていることで、経験が浅いスタッフでもリストに沿って作業を進めることで、見落としを防げます。また、どこまでを良品とし、どこからを不良品とするかの判断基準となる限度見本(OK・NGサンプル)を用意し、検品品質のばらつきを防いでいます。

寸法検査では、仕様書に基づき各部の寸法を正確に測定します。トップスであれば肩幅、着丈、身幅、袖丈など、ボトムスであればウエスト、股上、股下、裾幅など、アイテムごとに定められた測定箇所を専用のメジャーで計測します。左右のバランスが整っているか、袖や肩線の長さ、襟や裾の形状が左右対称かも確認します。

規格検査では、サイズや原料組成、原産国、洗濯方法、取り扱い内容などの表示が正しく記載されているかを確認します。ブランドネーム、サイズネーム、洗濯ネームの位置や記載内容に間違いがないか、ボタンの数やサイズが仕様通りかも慎重にチェックします。

アパレル検針&検品

外観検査では、生地に傷や穴がないか、プリントや刺繍の位置が正しいか、ほつれや汚れがないかなど、目視で細かく確認します。ニット生地の小さな穴や縫い目のミシン針による生地の傷など、ベテラン検査員でも見逃すことがあるため、複数の検査員によるダブルチェック体制を整えているケースもあります。

機能検査では、ボタンやジッパーなどの付属品が正しく機能するかを確認します。ジッパーがスムーズに動くか、ドットボタンの開閉に問題がないか、使用時のトラブルを防ぐため実際に操作して確認します。

当社グループの検針・検品スタッフは、アパレル製品の特性を熟知した経験豊富な人材で構成されています。一人ひとりが製品の質を守るという高い意識を持ち、丁寧かつ厳しく検査を実施することで、事故やクレームの防止に努めています。

アパレル製品の検針・検品に関するお悩みがございましたら、ぜひ当社までお気軽にお問い合わせください。消費者の安全と品質を守り、お客様のブランド価値向上に貢献いたします。

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