オフィス家具のリユース&リサイクルでサステナブルなオフィス移転を実現|プラス ロジスティクス

プラス ロジスティクスがオフィス家具のリユース&リサイクルでサステナブルなオフィス移転を実現

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オフィス家具の物流を行っているプラス ロジスティクスでは、2002年から中古オフィス家具の循環型トータルリサイクルシステム「MRS(マテリアル・リバース・システム)」を実施しています。

 

オフィスの移転やリニューアルの際に生じる中古オフィス家具の回収、再利用、再資源化を一括管理することで、オフィス家具の処分コストの低減や環境保全につながります。未来を見据えた取り組みであるMRSについて、仕組みやメリットを詳しくご紹介していきましょう。

 

 

MRSは中古オフィス家具をオークション販売する環境に優しいリユースシステム

MRSは、物流専門企業であるプラス ロジスティクスが行っている、中古オフィス家具のリユースと再資源化を実現するシステムです。

オフィス家具のリサイクル・リユースMRSの仕組み

 

プラス ロジスティクスは、オフィス家具や事務用品の製造・販売を行っているプラスのグループ企業として物流部門を担っており、オフィス家具の配送、納品、物流全体のコーディネートなどを承っています。また、物流会社のノウハウを生かして、お客様のオフィス移転やリニューアル時に発生するあらゆるニーズをサポートし、移転・リニューアルに伴うすべての工程をワンストップで対応しています。

 

大きなオフィスや工場のリニューアルでは、デスクやチェア、ロッカーといったオフィス家具が大量に不要となるため、その廃棄にかかるコストと手間がお客様にとって大きな課題となることも少なくありません。

 

そこで、不要となった中古のオフィス家具をプラス ロジスティクスが引き取り、リユース可能なものについては別途必要としている企業へ販売できる体制を構築。回収、再利用、再資源化を一括管理し、中古オフィス家具を効率的に市場に再流通させています。

 

オフィス家具買取サービス

 

このシステムを活用することで、お客様自身が不要になった家具の処分をする際の負担がなくなります。リユース可能な中古家具はプラス ロジスティクスで買取を実施。販売収益が得られるため、オフィス家具の入れ替えにかかるコストも軽減できることも大きなメリットです。

 

 

SDGsの先駆けとなったビジネスモデルで環境に優しいオフィス移転を実現

不要になったオフィス家具を廃棄するのではなくリユースするというのは、近年のSDGsやエコ活動、環境保全といった考え方にも合致します。廃棄品を減らしてなるべくリユースするというのは、豊かな社会を構成する企業としても重要なミッションです。

2002年にスタートしたMRSは、お客様からの問い合わせや取材のご依頼は初期から多く、オフィス家具のリサイクルやリユースといった活動の先駆けとして、立ち上げから20年以上経つ現在でも着実な運用を続けています。

 

 

MRSの仕組みと関連サービス

99%以上のリサイクル率を誇るMRS。中古オフィス家具を取り扱うビジネスモデルは、「中古オフィス家具の回収・買取」「中古オフィス家具のリサイクル処理」の2本柱で実施。関連するサービスとして「中古オフィス家具の販売」も行っています。

それぞれの具体的な内容についてご紹介します。

 

オフィス家具の回収・買取

オフィス家具の回収・買取

オフィス家具の回収・買取とは、不要なオフィス家具を回収、リユースする仕組みです。

 

回収したオフィス家具は、会員となっているリサイクルショップが参加するオークションで販売します。オークションは協業のパートナー企業が運営しており、毎週1回開催。まだきれいな状態のオフィス家具や補修をした家具を販売し、毎回好評を得ています。

中古オフィス家具オークションの様子

毎回、盛況となる中古オフィス家具のオークション。

 

オークションで売却できなかった場合も、処理工場でリサイクル処理を行い、新たな商品を生み出すための原料として無駄なく処分されます。環境に優しいSDGsの取り組みとしても注目を集め、家具回収後のオフィス家具の処理方法について、見学者も増加中です。

 

物流業界のSDGsについてはこちらの記事で解説していますので、参考にしてください。

物流業界でも進むSDGsの取り組みとは?SDGsの基本と課題、事例を解説

 

オフィス家具のリサイクル処理

オフィス家具のマテリアルリサイクル

オークションで落札者が出なかったオフィス家具は、前述のオークションを委託しているパートナー企業によって素材別に解体、分別してリサイクルされます。細かく正確な解体を行って、非常に細かい分別を実施することによって廃棄を減らし、エコロジーな家具の入れ替えが可能になります。

 

また、家具をリサイクルした場合、すべてを廃棄してしまう場合に比べると、コストの削減にもつながります。

下記の図は、オフィスの移転に伴って4t車10台分の廃棄オフィス家具が発生した外資系法律事務所の見積もりの例です。

 

■オフィス移転案件におけるプラスグループと他社の見積もりの例

オフィス移転案件におけるプラスグループと他社の見積もりの例

 

プラスグループの見積もりと廃棄業者Aの見積もりを比べてみると、廃棄予算が200万円から78万円台に大幅ダウンしていると同時に、埋め立て率はわずか1.2%で、ほとんどをリユースやリサイクルとして活用することができました。

 

ご要望に応じて中古オフィス家具の販売も

中古オフィス家具の販売

MRSでは、オフィス家具の回収とオークションでのリサイクル業者販売のほかに、関連サービスとしてオフィス向けに中古家具の販売も行っています。

 

例えば、事務所を移転する際、「受付や応接室には新品の家具を納入したいが、休憩室や更衣室などの家具は中古にしてコストを抑えたい」といった要望をお持ちのお客様もいらっしゃいます。こうした要望に応え、新品の家具販売だけでなく、中古のオフィス家具を扱うことも可能です。

 

プラス ロジスティクスでは、中古オフィス家具の販売を行っている複数の業者とつながるネットワークを持っています。こうしたネットワークを活用して、お客様が必要とする種類、数の中古家具をまとめて手配、納入しています。

 

中古家具を販売してしまうと、「プラスグループの本業である新品オフィス家具が売れないのでは」という疑念もあります。しかし、例えば「特定のサイズの机を10台欲しい」というお客様のニーズにプラス ロジスティクスが対応することで、コストを抑えることが可能です。その浮いたコストで、新品オフィス家具の購入につながったり、別の案件でご用命いただいたりすることも少なくありません。

 

お客様のニーズに応えながら、環境にも優しいプロジェクトを推進することは新しい領域へのチャレンジであり、「新しい価値で、新しい満足を。」というプラスグループの企業理念を表しているともいえるでしょう。

 

 

MRSが収益化した理由とは

2002年にスタートしたMRSは、かなり先見的なシステムです。時代を先取りする形で始まったMRSが20年以上継続し、収益化している理由を解き明かしていきます。

 

企業の移転・リニューアル情報を収集し、積極アプローチ

元々、オフィス家具の製造・販売を行っているプラスグループには、新たにオフィス家具を必要とするお客様とのパイプがありました。こうした取引先と密にコミュニケーションをとり、状況に応じた提案をしていくことで、MRSの注目度がアップ。問い合わせを増やしていくことに成功しています。

 

もちろん、お客様に営業をかけても、即座に成約につながるわけではありません。しかし、「プラスグループにお願いすれば、環境に優しくコストカットできるサービスを受けられる」ということをお客様に認識していただけたことで、移転時期のまとまったご依頼につながりました。

また、現在ではオフィスの内装工事などを手掛ける企業と協業し、オフィスの移転やリニューアル時にご相談をいただくといった連携もとっています。

 

大型案件・非定型案件に対応できるスキームづくり

プラス ロジスティクスは物流専門企業ですから、大型案件や非定型案件が発生した際も、専門性の高いスタッフの知見にもとづいた対応が可能です。

一度に10tトラック60台分にも上る家具の移動を要した大手企業の本社オフィス移転では、物量だけでなく、使用できるトラックのサイズの制限や時間帯の制限も発生しがちなもの。こうした非定型な案件にも柔軟に対応し、スムーズな搬出・搬入を実現しました。

 

引き取り品の搬出作業にあたっては、現場の状況に応じて、その場で対応方法を検討しなければならないこともあります。現在現場に出ているのは10年以上の経験を持つベテランばかりなので、知見を活かした対応が可能です。

 

徹底した環境問題への貢献

環境を取り巻く問題のトレンドは、年々変化しています。この20年でも、CO2の削減やプラスチックの削減など、時代に応じて注目度の高い環境活動は変化してきました。

 

MRSは、CO2削減やプラスチックの削減といった、さまざまな環境問題の解消に貢献するサービスです。そのため、世の中の環境に関するトレンドが変わっても、サービス自体を変革する必要はありません。時流に応じた切り口でご提案を行い、お客様に興味を持ってもらうことで環境保全に貢献しています。

 

 

MRSを利用したお客様の声

MRSを利用したお客様からは、プラス ロジスティクスが家具を回収し、オークションでリユース先を探すことで、不用品を廃棄する必要がなくなったという喜びの声をいただいています。また、販売に至らなかったオフィス家具は細かく分別。再資源化を実現しています。

 

繰り返し使う「リユース」、資源として再利用する「リサイクル」、ごみの発生をもとから減らす「リデュース」の3つのアクションの総称である「3R」は、環境省が推進している環境保全に役立つ取り組みです。

プラス ロジスティクスのMRSは、この「3R」をシステム化することで実現。企業としての社会貢献活動という面でも、廃棄にかかるコストと手間の削減という面でも、多くのお客様にMRSを評価していただいています。

 

 

オフィス家具のリユース&リサイクルサービスは、地球環境への配慮にもつながるエコなプロジェクト

近年、SDGsへの取り組みが注目を集めています。SDGsは2015年に国連サミットで採択された国際的な目標ですが、プラス ロジスティクスでは13年も早い2002年から、オフィス家具のリユース&リサイクルに取り組んできました。

 

お客様のニーズを先取りし、必要なタイミングで最適な提案を行う姿勢は、当時も今も変わりません。MRSは、オフィス家具や物流の専門ならではのノウハウが生きた、プラス ロジスティクスならではのプロジェクトだといえるでしょう。関係会社との協業によって対応できるサービスの幅も広がり、お客様、提携企業、プラス ロジスティクス、社会全体にとってメリットの大きいサービスに育っています。

 

なおMRSはこれまでの実績が評価され、2022年3月より本格始動となった三菱地所株式会社のオフィス家具引取・販売サービス 「エコファニ」とも提携し、サービスを活用いただいています。

リリース:フレキシブルなワークスタイルとサステナブルな社会の実現に貢献 オフィス家具引取・販売サービス「エコファニ」本格稼働

 

今後も、環境保全やお客様の利便性向上につながる取り組みを続けていきます。オフィスの移転や家具・物流に関するお悩みをお持ちの方は、ぜひプラス ロジスティクスグループにご相談ください。

 

プラス ロジスティクスのオフィス移転・リニューアル

 

マテリアル・リバース・システム(MRS)について

 

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