7拠点の集約による商品調達業務の簡略化や配送コストの抑制 │ ホームインテリア関連通販企業様

プラス ロジスティクス三芳センター外観

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ベッドやダイニングなど大物家具を中心に商品を企画・開発し、EC事業者向けのドロップシッピング(*1)対応の卸サービスや個人向けにEC販売を行っている企業様の事例をご紹介します。

*1) ドロップシッピングとは…在庫を持たずに商品を販売するEコマースの運営形態の一種。EC事業者はネット上でお客さまからの注文を受け、注文商品はメーカーや卸売業者からお客さまへ直接発送されます。

 

お客さま情報

社名 非公開
事業内容 ホームインテリア関連通販商材の企画・開発・EC事業者向け卸、ECモール直営店での販売
ビジネス形態 B to B、B to C
ご利用サービス 物流戦略、センター運営、配送ネットワーク
稼働までのプロジェクト期間 8ヵ月(拠点集約時)

 

 

お客さまが抱えていた課題・ご要望

ビジネス拡大に伴い物流の課題が新たに見えてくるお客さまは多くいらっしゃいます。売上が伸びれば、より多くの商品在庫を確保する必要がでてくるでしょう。在庫が増えれば、より多くの保管スペースを用意しなくてはなりません。新しい商品アイテムが拡充すれば、保管方法なども再検討が必要となります。

当該のお客さまは、私たちプラス ロジスティクスが物流機能を受託してから大きく事業成長されており、取扱い品目(SKU)と在庫数が大幅に拡大。その都度、物流体制を見直してきましたが、元々利用していた物流倉庫がキャパシティオーバーとなり、大きな課題となっておりました。

 

物流拠点が7か所に分散

当初は2拠点で運営しておりましたが、売上増、在庫増、アイテム増と、事業の成長と共に新たに近隣の倉庫を借り増ししており、結果的に物流拠点が7か所に分散。商品の横持ち(*2)も頻繁に発生し、在庫管理やオペレーションなどが煩雑になっていました。

*2 )横持ちとは…工場や支店、倉庫など社内の拠点間で商品移送を行う場合の輸送のことをいいます。あくまで社内間の移送であり、お金を生まないことから、横持ちの回数はなるべく少ない方が良いとされています。

 

  • 物流委託請負時の2010年、2拠点での運営からスタート。その後は売上拡大・物量増加に伴い、年毎に拠点を増やしながらの物流支援。

 

  • 2015年には、売れ行き好調な商品の入荷数が増え、保管才数も増加。出荷数も増加傾向となり、主幹倉庫の入出荷スペースが圧迫されてきたため、入出荷個数増に対応すべく出荷頻度の低い商品を別の倉庫へ移管し、5拠点運営へ。

 

  • 2016年には商品在庫SKUが大幅に拡大。マテハンの見直しを図り、ネステナー(格納に利用する金属ラック)の大きさを変更するなどして保管効率UPを実現するも保管才数の増加には耐えきれず、さらに拠点が増加。

 

配送パートナーによる委託料引き上げの要請

7か所に物流拠点が分散していることにより、商品の配送も煩雑化。複数拠点から商品を集荷後に配送する体制となったことで作業負担が増加し、これを理由として当時の配送パートナーより委託料引き上げを要請され、配送費の上昇が避けられない状況でした。改めて作業を見直し、効率化する必要がありました。

 

トータル物流コストを抑えたい

委託料引き上げ要請も、物流拠点が7か所に分散していることが原因であるため、物流センターを集約し庫内オペレーションの見直しを図ることで、トータルでの物流コストを抑えたいと考えました。

 

デバンニング」とは、海外などから運ばれてきたコンテナの貨物を取り出す作業のことを言います。デバンニング対応拠点ではコンテナから商品の荷下ろしを行い、検品、入庫、在庫といった作業が発生するため、これに必要なマテハン機器などの設備を揃え、入荷時期や人員、在庫スペースの確保などをコントロールする必要があります。また、複数拠点に商品在庫が分散することで在庫管理も複雑になり、棚卸時に在庫数のズレが発生しやすいといった弊害がありました。

 

 

改革ポイントおよびソリューション

お客さまのお悩みを解決するため、プラス ロジスティクスがご提案した物流戦略のポイントは以下の3点です。

 

物量分析などを実施し、庫内レイアウトやオペレーションを再構築

最適な拠点数や立地を割り出し、物流の効率性やコスト削減のための改善点を把握するため、物量分析を実施しました。SKU数や在庫才数(*3)、在庫回転率などから必要となる坪数を算出しコストを比較した結果、プラス ロジスティクスが新たに立ち上げる物流拠点「三芳センター」の約8,800坪・1拠点へ集約することとしました。併せて庫内レイアウト変更、オペレーションフローを再構築しました。

 *3)才数とは…容積(体積)の基礎単位のひとつで、一辺1尺(約30.3㎝)の立方体「1立方尺」を指します。1才=1立方尺(約0.0278m³)で、尺貫法の単位(容積)であることが一般的です。物流業界では貨物の容積を表す単位のひとつとして、トラックや船、倉庫での荷物の容積を表す際に使用されています。

 

商品調達管理業務の簡略化

拠点が分かれることでコントロールが難しくなっていた商品入荷を1拠点へ絞り、調達管理業務の工数を大幅に減少させました。これにより、商品在庫が見えやすくなり、在庫管理の精度も向上しました。

 

配送パートナーの作業負担を軽減し、配送コストを抑制

物流センター側で配送の一次仕分けを実施することで、配送パートナーの作業負担を軽減。業務の効率化を図ることで配送コストの抑制に成功しました。

 

 

 

 

お客さまのご要望に沿った物流センターを運営

プラス ロジスティクスの「三芳センター」は株式会社シーアールイーの開発物件「ロジスクエア三芳」の一棟全フロアを賃借し、当社の専用施設として2020年7月より稼働している物流センターです。

プラス ロジスティクスが物流業務を受託しているさまざまな荷主企業様の物流拠点として「倉庫シェアリング」の形で運用しているため、庫内スタッフや配送など、物流において重複する部分を効率化し、荷物量や作業の増減にも柔軟に対応できることから、各荷主様に対し最適な物流サービスの提供が可能となっています。

プラス ロジスティクス三芳センター外観

 

2025年1月現在、「三芳センター」では空きスペースもございますので、倉庫をお探しの企業様はぜひお気軽にお問い合わせください。

 

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物流拠点集約による配送コスト見直しをしてみましょう

2023年4月には、運賃の値上げが大手宅配会社からも発表されました。物流の2024年問題として課題にも挙がる輸送能力の低下、物流業界全体の慢性的な人手不足や労働環境の改善、燃油価格高騰などへの対応を理由として配送コストは上昇傾向にあります。改めて業務を見直し、無駄なコストはなるべく削減したいとお悩みの物流部門ご担当者さまも多いのではないでしょうか。

複数の物流拠点運営に伴い、物流機能までもが分散し煩雑化している、横持ちなど拠点間での商品移送が必要以上に発生しているなどの場合、拠点数や場所、機能を見直し効率化を図ることで、配送コスト抑制が可能になることもあります。ぜひ、物流のことを知り尽くしたプロである私たちプラス ロジスティクスグループへおまかせください。お客さまのビジネス展開に最適な物流拠点や配送ルートをご提案させていただきます。

ほか事例についてもっと詳しく聞きたい、物流センターを見学したい等のご要望も承っておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。

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