配送仕分けを効率化するには?仕分けの種類や効率化のポイントを解説

この記事は、 7 分で読めます。

物流センターや倉庫などで行われる配送仕分けでは、多くの荷物をスピーディーにさばかなければいけません。効率化の方法を知り、倉庫内作業の負担を軽減し、正確性を高めましょう。

この記事では、配送仕分けの種類や効率化の方法について、詳しく解説します。

 

 

物流現場の配送仕分けとは、物流センターなどで基準に沿って荷物を分類する作業のこと

物流現場の配送仕分けとは、メーカーや物流センターなどの施設から、ほかの場所へ荷物を配送する際に行う荷物の仕分け作業です。

 

配送仕分けは、メーカー、物流倉庫、物流センター、配送センターなど、さまざまな物流拠点で行われます。基本的に行き先別に仕分けを行うことになりますが、具体的な仕分け方法には各社でルールが設けられています。定められたルールに応じて、正確な仕分けを行わなければいけません。

物流現場での配送仕分けの仕組み

 

物流における仕分けの重要性

物流は「輸送」「保管」「荷役」「包装」「流通加工」の5つの工程と、それぞれの工程を結ぶ「情報ネットワーク」の6つで構成されています。

物流の6大機能

配送仕分けは、物流の6大機能の中の「輸送」に関連する業務で、ある地点から別の地点に荷物を輸送する際に行います。例えば、A地点に「い」「ろ」「は」「に」という4つの荷物があり、B地点に「い」「ろ」「は」、C地点に「に」を送るというとき、それぞれの配送先に合わせて仕分けを行うのが配送仕分けです。

 

配送仕分けにミスがあると誤出荷につながり、本来の目的地以外の場所に荷物が送られてしまいます。誤出荷が起こると、荷物の送り直しが必要になり時間がかかりますし、開梱してしまった場合、さらに大きな問題になりかねません。

スムーズで効率の良い物流を実現するためには、それぞれの行程で正確な仕分けが不可欠です。

 

混同しがちなピッキング仕分けとの違い

物流では、配送仕分けのほかに「ピッキング仕分け」という業務も発生します。

ピッキング仕分けとは、受注内容に応じて、必要な商品を必要な数だけ倉庫内から集める作業です。一方の配送仕分けは、ピッキング後に梱包された荷物を、行き先別や積み込むトラック別に仕分けすることです。

物流業において「仕分け」といわれた場合、配送仕分けのことなのか、ピッキング仕分けのことなのかを間違えないようにしなければいけません。まったく意味の違う言葉なので、注意してください。

 

 

配送仕分け作業の種類

配送仕分けは、大きく「手仕分け」「自動仕分け」の2種類に分けられます。

手仕分けと自動仕分けの2つは、併用することも可能です。自動仕分けをした後、細かい部分について手仕分けを行うというように、両方を組み合わせて効率と柔軟性を両立させる事業者も多くなっています。

手仕分けと自動仕分けのそれぞれの特徴は、下記のとおりです。

 

手仕分け

手仕分けとは、台車やフォークリフトを使って、手作業で仕分けを行う方法をいいます。荷物の大きさや重さ、積み方などの制限を受けない柔軟な処理が可能です。

また、割れ物や液体といった丁寧な扱いが必要な場合の対応も問題ありません。一方で、作業時間と労力がかかり、スタッフの負担が大きいという難点もあります。

手仕分けの負担を軽減するために、事前に「大仕分け」「中仕分け」として、大まかな分類を行っておくこともあります。仕分け先が多いときなどは、あらかじめ仕分け先をいくつかに分類しておくことで、その後の作業者の負担を軽減することが可能です。

 

自動仕分け

自動仕分けは、ベルトソーターのような自動仕分け機を使って、機械で行う仕分けを指します。

人の手で一つひとつ確認しながら仕分けをするわけではないため、作業効率が高く、スタッフの負担も軽減できます。ただし、対応できる荷物が限定的です。

また、自動仕分け機が対応できる範囲に収まる荷物しか仕分けることはできません。

 

 

配送仕分け業務で役立つ配送トラッキングシステム

荷物の行き先を記した紙のリストなどをもとに行う仕分け作業は、効率が悪く、ミスも起こりがちです。配送仕分けのミスをなくし、ドライバーの負担を軽減するためには、人の目に頼った処理をできるだけ減らし、システム化することが大切です。

 

プラス ロジスティクスのグループ企業であるプラス カーゴサービスでは、配送仕分けの効率化とミスの低減のために「配送トラッキング検品システム」を開発しました。

配送トラッキング検品システムでは、これまで目視で行っていた配送仕分けの確認・個数のカウントを「カートンID」の読み取りで行えるようにしています。端末上で正しく荷物が仕分けされているかをチェックできるため、間違いが起こりません。

エラーがあった場合は、音や光でエラー表示をするとともに、それ以上の操作を抑制。ヒューマンエラーを徹底的に排除するシステムを構築することで、作業者が安心して働ける環境を作るとともに、仕分けミスの大幅な抑止に貢献しています。

オリコン(折りたたみコンテナ)を検品する様子

プラス カーゴサービスの配送トラッキングシステムスキャナー画面

プラス カーゴサービスでは荷主企業さまのニーズに合わせた柔軟なシステム開発を行い、物流の効率化と人為的ミスの低減に積極的に取り組んでいます。配送に関するご相談にも随時対応しているので、ぜひお問い合わせください。

 

プラス カーゴサービスの配送トラッキングシステムについてはこちらの記事で解説していますので、参考にしてください。

配送トラッキングの新システムで業務改善│プラス カーゴサービス

 

 

物流工程で配送仕分けを効率化するためのポイント

配送仕分けの効率化は、物流品質の向上や生産性の向上につながります。配送仕分けを効率化するためのポイントを知っておきましょう。

 

倉庫内の整理整頓を徹底する

配送仕分けを行うためには、広いスペースが必要です。また、余計なゴミなどが落ちていると、転倒や混入といったリスクが高まります。倉庫内のスペースを有効活用するとともに、トラブルを防止するために整理整頓を徹底してください。

倉庫内の整理整頓を行う際には、「5S活動」がおすすめです。「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「しつけ(整理整頓などのルールの周知)」を行って、作業効率の良い倉庫を目指すことをおすすめします。

 

仕分けマニュアルを整備する

仕分けマニュアルが整備されていない場合は、手順書を作って周知します。マニュアル化しないまま作業を進めていると、担当者によって作業精度のぶれが生じたり、必要な手順が抜けているのに気づけなかったりします。業務手順を定め、標準化することが大切です。

また、すでに仕分けマニュアルが作られている場合も、形骸化していないか定期的に確認する必要があります。実際に現場で行われている業務とマニュアルに齟齬がないかどうかや、実情にそぐわないルールができていないかを確認し、最適なマニュアルにアップデートしてください。

 

マテハン機器やシステムを活用する

配送仕分けに役立つマテハン機器を活用することで、ヒューマンエラーを防ぐことが可能です。仕分けにかかる時間も大幅に短縮できるため、作業効率アップに役立ちます。

 

プラス ロジスティクスでも、商品を自動で仕分けできる「仕分けソーター」を活用して誤出荷を防いでいます。

また、前述の「配送トラッキング検品システム」のように、荷主企業の商材や物流課題に合わせたシステムをカスタマイズして開発することも可能です。

 

物流専門企業に委託する

物流専門企業に配送仕分けを含む物流業務全般を委託することで、物流業務の効率化と正確性の向上が叶います。

物流専門企業では、それぞれの企業が抱える物流課題をヒアリングした上で、最適な解決策を提示します。豊富なノウハウや技術、ネットワークを駆使して課題解決を目指すため、自社だけで対応するよりも効率良く、専門性の高い物流を実現できるでしょう。

また、流戦略の見直しは、同業他社との差別化にも役立ちます。物流行程を一括で物流専門企業にアウトソーシングし、自社ならではの魅力を打ち出してください。

 

 

配送仕分けをはじめとする物流の効率化は、プラス ロジスティクスにご相談ください

配送仕分けをはじめとする物流の効率化は、物流全体の効率化や省力化、リードタイムの適正化につながります。

 

プラス ロジスティクスは、配送仕分けはもちろん、入庫、在庫管理、ピッキング、検品、配送、流通加工など、物流業務全体を担う物流専門業者です。配送仕分けや配送など、一部業務のみのご相談も承っています。

配送仕分けや物流の効率化をお考えの荷主企業さまは、ぜひご相談ください。

 

プラス ロジスティクスへのお問い合わせはこちらから

RELATED