納品代行とは?業務内容や流れ、導入するメリットを詳しく解説

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納品代行は、百貨店や小売店の代わりに商品の納入業務をトータルで引き受けるサービスのことです。納品代行を行っている物流業者と提携することで、商品の納入にかかる手間を大幅に削減することができます。

ここでは、納品代行業務の具体的な内容やサービスの流れのほか、メリットについて解説します。

 

 

納品代行とは物流業者が顧客に代わって商品の納入業務をトータルで引き受けること

納品代行とは、物流業者が複数の卸売業者やメーカーなどから商品を集め、百貨店や小売店といった配送先にまとめて納入することです。

 

百貨店や小売店では、数多くのメーカーの製品を扱います。一つひとつのメーカーと個別に契約をして商品を納入してもらう場合、何度もトラックが出入りすることになり、荷受け作業だけでも莫大な時間と手間がかかってしまいます。また、商品の管理にも多くのコストが発生するでしょう。

一方のメーカー側も、店舗ごとに個別の納品を行おうとすると、物流コストがかさみます。出荷先が多くなればそれだけ手間と時間がかかり、納品リードタイムも長期化するからです。

 

こうした問題を解決できるのが、納品代行です。納品代行を行っている物流業者が、メーカーや卸売業者と百貨店、小売店のあいだに入ることで双方の手間を省き、効率の良い物流を実現できます。また、複数のメーカーが作成している部品を大きな工場に納品するといった場合にも、納品代行が利用されることがあります。

なお、納品代行では、商品の集荷から仕分け、検品、納入、返品対応までを一貫して行うのも大きな特徴です。

 

 

 

納品代行の業務内容と流れ

納品代行では、物流業者が納入業務を一貫して代行します。納品代行に含まれる具体的な業務内容と、納品代行業務の流れを、5つのステップに分けてご紹介しましょう。

 

  1. 集荷・伝票発行

納品代行業者は、まず、納品代行を利用している複数のメーカーの商品を集荷し、自社の物流センターに集めます。集められた商品はデータベースに登録されるため、一元管理が可能です。

また、商品の管理や出荷に必要な各種伝票を発行するのも業務の一環。百貨店などの小売店が指定している統一伝票や荷札などの発行も、納品代行業者が行います。

 

  1. 加工

集められた商品に、小売店で販売するための加工を行います。小売店の値札やメーカータグの発行と貼り付け、袋詰め、箱詰め、ハンガー掛けなど、依頼主の要望に応じた加工を行い、商品を販売できる状態にします。

 

  1. 仕分け・検品

次に行うのは、配達先ごとの商品の仕分け業務です。複数の支店を持つ小売店でも、一括で仕入れた商品をそれぞれの支店の必要数ごとに代行業者が振り分けて配送してくれますから、手間がかかりません。

仕分けをした後は、数や商品の内容に問題がないか検品を行います。

 

  1. 配送・納入

仕分けをした商品をトラックに積み込み、それぞれの店舗に配送、納入します。複数のメーカーの商品をまとめて運ぶことで、効率の良い配送が可能です。また、受け取る店舗側も、複数回荷受け処理をする必要がなくなります。

 

  1. 返品処理

小売店から返品された商品は、納品代行業者が引き取って返品処理を行います。返品に関するデータ処理まで対応してもらえるため、メーカーの業務負担軽減につながるでしょう。

 

 

 

納品代行を利用するメリットとは?

納品代行の利用は、小売店とメーカー、双方にとってメリットがあります。業務効率化のために納品代行を活用するメリットは、下記のとおりです。

 

店舗が一括で商品の受け取りができる

数多くの商品を取り扱うスーパーやデパートでは、納品代行を利用することで、商品の荷受け作業を効率化できます。

それぞれの商品が、各メーカーから異なるトラックで届いた場合、駐車場のスペースが足りない、納入の順番待ちが発生するといった問題が起こります。行き来するトラックが増えれば、店舗近隣の道路が渋滞する原因にもなることも。納入代行であれば、このような問題は起こりません。荷受け作業もまとめて行えれば、時間や人のロスもなくせるでしょう。

 

また、納品代行では、利用する業者をあらかじめ店舗側が指定することが可能です。配達業者を限定することで、セキュリティ上の問題も起こりにくくなります。決まった業者が対応することで、荷受け時のミスも軽減できます。

 

メーカーは長期的な販売機会を得られる

メーカーにとって、納品代行業者と契約を行うということは、小売店で長期的に商品を扱ってもらえる可能性が高いということ。商品を販売する機会を安定的に得られるのは、大きなメリットだといえます。

 

また、メーカーにとっては納品先が複数店舗ではなく納品代行業者に限定され、商品の管理や流通加工なども一貫して任せられることから、物流コストの適正化やリードタイムの最適化にもつながります。自社で物流センターを持つ必要もなくなり、本業に経営資源を集中できるでしょう。

 

 

 

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納品代行は、物流コストの適正化に大きく寄与します。メーカーと小売店、双方にメリットのある納品代行を物流の最適化に活用してください。

 

プラス ロジスティクスグループでは、物流の課題を総合的に解決し、業務改善に貢献するご提案を行っています。納品代行を含めた多彩な選択肢の中から、お客様に最も適した物流をオーダーメイドで設計可能です。納品代行を検討している方は、ぜひ一度ご相談ください。

 

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納品代行に関するよくある質問

Q1_納品代行とは?
物流業者が複数の卸売業者やメーカーなどから商品を集め、百貨店や小売店といった配送先にまとめて納入することです。納品代行を行っている物流業者が、メーカーや卸売業者と百貨店、小売店のあいだに入ることで双方の手間を省き、効率の良い物流を実現できます。また、複数のメーカーが作成している部品を大きな工場に納品するといった場合にも、納品代行が利用されることがあります。
Q2_納品代行の業務内容と流れとは?
納品代行の業務内容と流れは以下の通りです。まず、納品代行業者が複数メーカーの商品を集荷し、物流センターで伝票を発行します。次に、商品に値札やタグを付けるなどの加工を行います。仕分け・検品を経て、トラックに積み込み各店舗へ配送・納入します。最後に、小売店からの返品処理も代行業者が行い、データ処理まで対応します。これにより、メーカーの業務負担が軽減されます。
Q3_納品代行を利用するメリットとは?
納品代行を利用するメリットは、業務効率化とコスト削減にあります。小売店は、一括で商品の受け取りが可能になり、駐車場不足や渋滞などの問題を回避できます。決まった業者が対応することでセキュリティや荷受け時のミスも軽減されます。メーカーは、納品先が限定されることで販売機会を安定的に得られ、物流コストの適正化やリードタイムの最適化が可能になります。これにより、本業に経営資源を集中できます。

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